いやあ「SPYxFAMILY」、めっちゃ面白い!
のんちゃんがツイッターで「面白い」とつぶやくくらいですから、そりゃもう、ホントに面白いです。
というわけでね、毎週楽しみにしているのですが、今回は第4話から6話までの感想を書きたいと思います。
第四話感想
今回がいよいよ面接試験本番。ここでまた新たな濃厚登場人物が出てきます。
それが寮長であるヘンリー・ヘンダーソン。威厳たっぷりの髭の人で、エレガントを至上とし、ちょっとでもエレガントさ(ヘンダーソン視点)に欠ける者があれば容赦なく落とします。
しかしこの人、それでいてまあまあなバカでもありますw 考えすぎというか。
バカ故、フォージャー家のどんな行動もフォージャー家にとって都合の良い方に解釈してしまいます。
それもあってアーニャは面接試験へ向かって突き進んでいくのですが、しかし今回、敵となるのはこのヘンダーソン氏ではありません。
実は本当の敵は二世の愚劣寮長(名前忘れた)で、この男が妬み100%で美しく、幸せそうなフォージャー家(偽装家族だけど)に牙を剥きます。
その愚劣寮長の挑発に引っかかってしまいます。作戦を失敗するわけにはいかないのに、娘と妻(偽者だけど)を愚弄されたロイドは、机をブン殴って(蚊をつぶした、という名目はあるものの)「こんな学校に用はない」と捨て台詞を残し退席します。
展開的にはちょっとベタ。しかし、熱いです。
そして、ただ単にベタには終わらなかったと思います。というのは、アーニャが前の母親について聞かれた時。
涙が止まらなくなるんですね。
普段アホで天真爛漫なアーニャが初めて、そして唐突に見せた表情です。
これで、彼女の過去に一体何があったのか、わからないまでも、相当なことがあったのでは、と思わせるに十分だし、この子供にひどい仕打ちをして泣かせて笑っている醜い大人への怒り、という点でも夫婦が我を忘れるのに十分な説得力があります。
その後、「やってしまった」と忘我するチチ、そしてハハがまた笑えますw
でも、アーニャは何も悪くないのに謝るんですね。それがまたいじらしくて泣ける。そして、それを見て、なんとか立ち直るチチとハハがまた良いですねー。
そしてまた、ヘンダーソン氏が男気を見せるのがまた良かった。さすがにエレガントを自称するだけのことはあります。
登場の時は、この人がフォージャー家の敵になるのかなー、と思っていたのですが、意外や意外。むしろ、フォージャー家の味方になってくれそうな人でした。しかもあまり裏がなく、良い意味で教育一直線の人のようです。
第五話感想
今回は、小休止というか、お遊びの回といったところ。
お約束的アニメなら学校へは受かっているところだと思うが、普通に落ちてたw 笑うw
しかし、ヘンダーソン氏にこっそり呼び出され、補欠の一番で合格したことを告げられます。この補欠合格、ってのがいいですね。ただし、前回愚劣寮長をブン殴ってしまったからか、補欠合格させたからかはわかりませんが、左遷、ひどければクビになってしまうことが示唆されます。男気。
ちなみに補欠の合否の結果はこの回の最後の方でわかり、無事合格しました。
で、その補欠合格の結果待ちのひと時が描かれたのが、城を改築したテーマパークでの大規模なスパイごっこです。頑張ったアーニャへのご褒美という名目です。
当然、その城に現れるスパイは皆、ロイドの組織の本物。ロイドはスパイの中ではスターなので、皆憧れもあって本気で参加します。
そんな感じでみんなガチなので、ロイドも本気にならざるを得なません。その悪ノリの感じが楽しかったですねー。
しかしロイドは、アーニャの好きなスパイ番組のコスをさせられたり、酔っぱらったヨルさんの攻撃を受けたり(酔拳か?)割と酷い目に遭ってしまいます。そこも笑える。
最後はスパイたちが仕掛けた花火で大団円。見事「アーニャ姫」は救出されます。
思うに、これは子供時代を奪われたアーニャに、組織を挙げて子供時代を取り戻させる話だったように思います。
子供のために本気で頑張る。その善意が良かった。
第六話感想
今回は入学式の話。いよいよ学校生活が始まるので、多分ここから更に物語の芯というか、本編に入っていくのでしょう。
ただその前に、ロイドの思惑とヨルさんの割と無邪気な母親としての心配の感じが食い違ってて、その感じがすごい面白かった。
で、前回左遷が示唆されていたヘンダーソン氏はやっぱり左遷されててw ただ、その左遷先がアーニャのクラスの担任だったんですね。これはむしろ心強い。
そして、前日に母から「特訓」を受けていたアーニャが初日でいきなり生意気な男子生徒をブン殴ってしまいます。めちゃ強くて、これには笑ってしまいましたね。またその男の子がなかなかにして鼻持ちならないので、痛快でもありました。暴力はいけませんけどね。
とにかくアーニャの個性が面白い。そしてロイドの計画がいきなり頓挫する感じも笑えます。
思うに、面接試験から用意周到のようでいて、その実学校関連ではまるで上手くいっていないんですよね。スゴ腕スパイのロイドも、子供が絡むことには弱かったか。というより、そもそも無茶な計画なような気が…w
で、その、失敗する度にこの家族がドヨーンとするのがまた面白い。でも、それでいて結果上手くいってしまう。
思うに、このアニメの面白いところは「それぞれの勘違い」に尽きるのではないか、と思います。それはこの偽装の上に成り立ちつつも、確かな絆を築きつつある家族だけじゃなくて、ヘンダーソンさんや周りの人立ち全て。
その中で、一番子供であるアーニャが全てを把握している(エスパーだからね)というアンバランス感もまた肝であるなぁ、と思っています。