主人公、しかもタイトルロールのまさかの途中退場で、どうなっちゃうんだろう?っている流れで最終章に突入です。
そしたら、やっぱねー、そうなりますよ!w そりゃ当然。
いや、なかなか良かった! さすがですね。さすがは「このラノ」総合・新作二冠。
朗読動画
第11話
鉄人との最終決戦の続きの回。鉄人は黒川の人格を持っているようなので、忌浜市に向かっているよう。
しかし、ミロ曰く、その理由が「不安」みたいなことを言っていました。黒川の故郷は忌浜市なのでしょうか。そういう理由なら、黒川は元はキノコ守りなので、キノコ守りの里的なところの方がしっくりくるような気も。なんとなく、都会の忌浜市はしっくり来ない印象はあります。
そしてその途上には子供たちの町があります。子供たちは悩んだ挙句、逃げることを選びます。ヤバけりゃ意地を通さず逃げろ、って思想は、個人的には非常に素晴らしいと思います。
それでも、仲間が逃げる時間を確保するために、リーダーは囮に。そしてリーダーは大ピンチに陥ってしまいます。その時、ミロが助けに来ます。
しかし、そのミロに、リーダーは違和感を感じます。ミロがビスコに成りきっているからです。
その後もミロはビスコ風に振る舞うのですが、なんだか無理があるし、そうすることでミロのパーソナリティが消えている気もしました。これはいかがなことか、と思いますが、しかしそれもまた伏線でしょうか。
忌浜の国境に現れた鉄人と、いよいよ最後の対決に挑むミロ。鉄人の背中に飛び乗り、ナイフで直接傷付けます。戦車とかの砲弾は全く効かないけど、こういう原始的な物理攻撃が効くのは、ウルトラマンやエヴァンゲリオンなどの流れにある感じ。
そんな感じでミロは鉄人を追い込みはしますが、鉄人の手に捕まってしまいます。そして忌浜国境の壁に投げつけられてしまいます。
万事休す!と思いきや、でも生きてる。リアルな描写とギャグ漫画的描写が混在する不思議な世界観。もっとも、それはビスコやパウーの戦い方で既に表現されてはいたのですが、ちょっとこれはやり過ぎ感は否めなかったかもしれません。
しかし、ミロが傷つけた鉄人の背中から、まさか、まさかのビスコ復活! そりゃなしだろー!と思いつつも、英雄の復活はやはりテンション上がりますね。
最終話
先週のまさかの復活は、理由はよくわかりませんが、錆喰いの巨大生物を倒した時に関係があるらしいです。よくはわかりませんが。
ただミロ曰く、人間とキノコの合いの子、であるらしいです。よくわかりませんが。
また、黒川は鉄人の頭部に取り込まれていて、曰くコックピットであるらしいです。頭脳、といったところでしょうか。
最後はパウーがビスコへの恋心(!)と男気(?)を見せて鉄人の仮面を叩き割り、最後はビスコとミロの共闘で見事黒川を撃退。
それにしても黒川はやはりカッコ良かったと思います。でも、それもこれも津田健次郎の声のおかげというのが、多分にあったと思います。
多分、黒川の声が津田健次郎でなかったら、正直あまりカッコよくはならなかったと思います。時に主役を食うくらいのカッコいい声、そして演技をするのが津田健次郎だと思います。
また、津田健次郎はヒールも似合うけどヒーローも似合うんですよねぇ。そこらへんも、なかなか稀有な声優さんだと思います。
最後は大団円で、錆喰いも大量に手に入ったし、パウーは忌浜の新知事になるし(ジャビがサポートをするというのも良い)、ビスコは元の姿に戻るためにミロと旅するのも良いし、なんと言っても群馬県の門番が一話と違ってビスコとミロに好意を持っているのが良い。
そしてそれは多くの国民の総意でもあるらしいことも良い。エピローグの余韻も良いと思うし、何より全体の世界観、そして痛快さが良かったと思います。
途中、時系列が迷子になることも散見されましたが、最終的には非常に良いアニメだったと思います。
また、最後のスペシャルエンディングテーマがめちゃカッコ良かった。今までのシーンの総集編的な編集ともハマっていたと思います。