ロド日記

azzurri日記

僕がお金を支払ってもいないものに対して言いたい放題言わせてもらおう、という割と身勝手なブログです。

「錆喰いビスコ」第8~10話ネタバレ有り感想。攻めに攻めた展開!!


今回は「錆喰いビスコ」の第8話から10話の感想を書きたいと思います。

いや、今回は結構な新事実が発覚して、物語的にも設定的にもかなり攻めた内容となっております。

すげーな、このアニメ。つーか、ラノベ。よくこれ放送できたと思うし、よく出版できたと思う。

多分、そこそこオブラートに包んでるからなんだと思うけど、特に時代性にもバチバチにマッチしてたし。

これ、ラノベはいつの発売だ? 2018年か。直近の時代を予見したような内容ですね。

えてして、優れた創作者は時代を予見すると言いますが、まさにその通りの作品ですね。

いや、すごいですね。

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第8話

ミロが忌浜県知事・黒川の元へ行くと、なんとそこで錆の病を「意図的に」流行らせ、医療関係者が大儲けしている、という事実がわかります。

なんつーか、もんのすごいタイムリーすぎる話(のような気がする)で、これよく放送できましたねw またよく出版できたと思う。まぁ、逆にこのタイミングでこのおアニメ差し押さえにしたら余計怪しまれるかw

そして、更には黒川知事が錆を治すという「錆喰い」を使い、国家中枢にまで進出しようとしている計画がわかります。

しかも、「錆はキノコが原因で、キノコ守りが錆を撒き散らしている」と喧伝しているのが、実は黒川だったことも判明。もう、陰謀論、つーか陰謀でしたね。まんま陰謀。

また、黒川が元はキノコ守りだったことも告白。人を操るキノコを開発したらしいのですが、キノコ守り仲間から邪道扱いされる、転向したらしい。そりゃ邪道だわw 洗脳キノコじゃねぇか。危なすぎるだろ。

多くの場合、独裁者というものは他者に対して絶望し、その恨みからそうなってしまうらしいのですが、その系譜というか、そういうのをこの黒川も踏襲している感じ。そこらへんの人物設計といいますか、よく出来てますよね。

で、ここでの戦いがまた手に汗握りました。最初はミロが逞しく、且つある意味冷酷に成長した姿を見せつけるのですが、一気に形成逆転。元キノコ守りであるところの黒川の術中にハマってしまいます。

更にここでビスコが乱入し、またまた形成逆転! したかに見えたのですが、例の人を操るキノコによって操られてしまったミロ(キングギドラみたい)が、ビスコを攻撃させられてしまいます。

ここでのミロがね、逆に良かったですねー。ちょっと穿った見方になってしまうのですが、泣きながら、意に反した言葉遣いで黒川にやめてくれと懇願する姿は、その女の子のような容姿とも相まって、むしろエロい。なんかね、非常にエロいんスよね。

しかし、更に更に、大逆転! 脱獄したジャビが黒川にトドメを刺すのです。ちなみにジャビはパーウーも逃がしてくれました。爺さんカッコいい。

これから逃げるゾ、ってところで、しかし追手が来ます。そして殿(しんがり)をつとめたジャビは拘束されてしまいます。今回はホントにジャビが大活躍、なんですけど、それゆえの悲劇。うーん…ここは辛いシーンです。

そして、ビスコをお姫様抱っこ(この倒錯した感じが良い)したミロは、なんとか逃げ切るものの、その背中には矢や銃弾を何発も…。というところで、次回!

第9話

まさかの、残り2話を残しての主役退場! いや、この展開にはビビッた!

前回のラストから、むしろミロの方がヤバいと思ったし、なんならジャビが風前の灯かと思ったら、まさかのビスコだった! この展開は全く予想していなかったですねぇ。

しかも、錆の病に侵され、体がどんどん崩れていくという壮絶さ。それでも戦うビスコカタルシスは、どこかボロボロになり、醜態を晒しながらも人類のために戦うウルトラセブンにも通ずるものがあるような気がします。

なぜ突然セブンかというと、同時期にNHKの再放送観てたんですよ、ええ。しかも丁度「ビスコ」と同じく物語最終盤でした。いやー、セブンのカタルシスもすごかった。

そういった意味でカタルシスは半端ないのですが、なぜ主役を殺さなければならなかったのか、そうまでする意味がこの段階では正直わかりませんでした。

しかも、ようやく鉄人が出てきたタイミング。物語の謎としては道半ばです。ここでタイトルロールがいなくなるというのは、やはりちょっと置いてけぼり感も感じずにはいられませんでした。「あれ?」という気持ちが、正直ありましたねー。

ただ物語としては、錆の病は自然状態ではもうほとんどなく、影響もない。金儲けしたい黒川としては、じゃあだったらどうするか、人為的に作ればいいという。

いや、とんでもないですねー! とんでもない陰謀で、物語的にはスケールもデカいと思うんだけど、よくこれ放送できたな、と改めて思ってしまいます。

そして、その錆を作り出すのはやはり鉄人だったようなのですが、これは一体誰が何のために作ったのかは、まだわかりません。しかも全部で5、6体あるという! 勘弁してくれ、マジで。

そんなわけで、物語としてはまだまだこれから。そんな中のタイトルロール退場なので、いやー、意外過ぎましたねー。

第10話

今回は、予想通り期待通り、鉄人復活!

ま、ある意味ぶっちゃけた話、鉄人復活は視聴者みんな見たかったと思います。だけど、主人公側に感情移入している身としては、これは避けたかった(いいぞ、もっとやれ)。

しかし、その復活の依り代となったのは、どうやら黒川だったらしいんです。どういう理屈かは、ちょっとわからなかったですが。

鉄人となった黒川は、その強大な力でやりたい放題。しかし、ビスコの魂が乗り移ったかのようなミロが反撃に転じます。ジャビも加わって、割と押していくのですが、いかんせん鉄人は強すぎる。どうなるー?!、というところで次回。

ちなみに、エンディングの歌は、それまではビスコとミロのデュエットだったのが、今回はミロのソロ。

なんか、やっぱり最終回前の主役退場は寂しい。

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