ロド日記

azzurri日記

僕がお金を支払ってもいないものに対して言いたい放題言わせてもらおう、という割と身勝手なブログです。

「錆喰いビスコ」第5~7話ネタバレ有り感想。逆転に次ぐ逆転の展開!!

 

ちょっと、第4話感想から随分と時間が経ってしまいましたが、そこは乗りかかった船です。やはり最後まで感想を書きたい!

ということで、今回は第5話から7話まで一気に感想を書きたいと思います。

今回感想を書くところは、ビスコとミロの旅を通して、この世界のひずみのようなものが浮き彫りとなったり、物語の核心に迫って行ったりと、さすがに中盤、なかなか物語が動いていくパートでもあると思います。

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第5話

この回は痛快な回でしたねー。そして一方、怖い回でもありました。

痛快なのはビスコとミロの方。子供だけの町を訪れ、一旦捕まりつつも、ミロは子供達の病気を治し、ビスコは「飛びフグ」を撃退。それぞれの特技を生かし、子供達を守ります。

また、子どもとの接し方も良かったですね。ビスコは漢字が読めないので、子供に駅名一つ教えてもらう毎に飛びフグ1匹撃退、という条件を突きつけます。ビスコの間抜けな面を逆手に取って、子供に撃退の手伝いをさせるのが、なんというか粋。

こうして子どもに成功体験を与えるんですねー。カッコいいなビスコ。あるいは師匠に自分がやってもらったことなのかもしれません。教育という面においても、なかなかです。

また、この町の大人達は忌浜県知事によって、例のぬいぐるみを被った警察にさせられているらしいことがわかります。子どもだけの町ってのが、そもそも異常事態ですが、そういうことだったんですね。なんというか、闇を感じます。逆に大人たちの方が誘拐された形というか。

で、怖い方はミロのねーちゃんの方。バイクがパンクしてしまい、老夫妻(老でもないと思うが)に一夜の宿を提供してもらいます。

ところが、一見、錆の被害者かと思われたこの夫妻が、実は野盗だったんですねー。何人もの人を殺してきたという恐ろしい殺人鬼。おそらく食べてしまっていたと思われます。ヒー。

しかし、ミロのねーちゃんに敵わぬと見て、最後は(多分)自爆してしまう。子供達が陽とすれば(陽でもないけど)、老夫妻はこの世界の隠の部分を表現したものなのでしょう。

そしてラスト、ジャビが狡猾な忌浜県知事に見つかってしまったところで次回。この知事、実は相当な手練れっぽい。

第6話

またもピンクの髪の女と再会。

非常に嫌な女で、素直じゃないですねー。助けても頼んだ覚えはない、とお礼も言わない。どうにもこうにも好きになれないキャラクターなんですけど、作者にはえらい大事にされてる感じ。

この子をミロもビスコも好きになるようにあの手この手といった感じ。

実は過酷な身の上だったり、様々な職を転々としてきたので色々と有能であったり。でも、その見せ方もあまり魅力的ではないと思うし、上手くもない気がします。

特に、この子の過去について、何かあったのか、と臭わせるのではなく、割とこの子自身に「説明」させてしまっている。これでは「理解」はできても、「感じる」ことはできないと思います。だから、感情移入はできないかなー。

ひたすらミロとビスコがお人好しなんだな、とそこがクローズアップされるだけのように思います。

それだけが目的ならまぁいいんですけど、そういうわけでもないと思うんですよねぇ。

とにかく、この子のキャラ作りは今のところ失敗していると思います。

その一方で、この子は昔「鉄人」の発掘に携わったことがあるらしい。それは1話で老婆が語ったものと同じものでしょう。ちょっと、大きな枠での物語が進んだ感じ。

レプリカを作ったとかなんとか言ってたし、その発掘作業で錆の病になる作業員が後を絶たないし、ピンクの子は現場監督をやらされそうになって、だから逃げたとか。

おそらく、錆の病の謎もその「鉄人」がもたらしたものなのでしょう。

第7話

人間のパーツが至る所にある、デカいミミズみたいなキモい巨大生物を倒そう、という話なんですが、めちゃキモいですねw この巨大生物。さすがに物語の肝となるだけあって、存在感は抜群です。

しかしそんな最中、パーウーが乱入。相変わらずビスコに耳を貸さず攻撃を仕掛けてめんどくさいことになる上、巨大生物に捕まって更にめんどくさいことに。ビスコとミロの足を引っ張るために登場したようなもんw トラブルメイカーという役どころでしょうか。

しかし巨大蟹のハサミを犠牲にしつつ、なんとか巨大生物をやっつけます。ビスコとミロの二人が仲が良いのを見たからか、一旦パーウーは冷静になり、そして自分なりに考えを整理。キノコ守りについての評価を改めます。

しかし、やっとの思いで見つけたキノコは錆喰いではなかった、かと思いきや、キノコ守りの血と結合することによって錆喰いになることが判明。この逆転に次ぐ逆転の展開がいいですねぇ。

これで錆が治る、かと思いきや忌浜県知事がやってきて巨大生物を強奪。その際、ビスコに錆玉を打ち込み、ビスコを錆の体にしてしまいます。

忌浜県に戻ったパーウーは知事に捕まり、二人をおびき出すエサとして使われてしまいます。二人の足を引っ張る役どころの面目躍如といったところでしょうかw

最後は手負いのビスコに代わり、ミロがパーウーとジャビを助けに向かう、というところで次回。

逆転に次ぐ逆転の、息もつかせぬ展開はいいのですが、なんだか色々てんこ盛りで、その展開自体も、ぶっちゃけ急ぎすぎな気がします。

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