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中島かずき脚本ドラマ「封刃師」1~3話ネタバレ有り感想。早乙女太一は「鞘」で戦う!!

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中島かずきツイッターを見て知った「封刃師」。

中島かずきのアニメは結構観たことある…つーか、大ファンなのですが(舞台も一本、観たことあります。最高)、よくよく考えたらドラマは初めてだったような気がします。

アニメとドラマではまた違いますからね。

しかも主演は中島作品では、もはや「中島組」と言っても過言ではないくらい常連の早乙女太一

どんなドラマになるのか、期待大で観はじめました。

ちなみに、アニメと舞台って、なんとなく似てる印象。俺の超個人的意見ですが。

 

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脚本、雑

中島かずき脚本ということで楽しみにしていたんですけど、めちゃめちゃ雑な印象w

第一話では、心に闇を抱える「敵」の、その闇の理由がブラック企業というのが、なんだか雑な感じ。

ただ、社会的な問題となっていることもあるし、まだ1話目なので、まぁ、こんなもんなのかなー、とも思いました。

それに、言ってみれば割と「ベタ」な題材だけによくある問題でもあるので、共感も得やすいのかもしれません。

ただ、描かれているブラックさ加減がステレオタイプなんだよなー…。そういうステレオタイプさは、やっぱり雑な感じがして、気にはなりました。

中島かずきのアニメを見倒している人間からすると、エキセントリックな展開は今のところなし。アニメだと、もっと、とんでもない角度からブーメランフックが飛んでくる感じですからねw

得物は「鞘」!

ただ、「鞘」で戦うってのが、よくよく考えたらブッ飛んでますね。

ぶっちゃけた話、今回のドラマは、どうも早乙女太一にテレビで、その殺陣を見せつけさせるがために作られてるっぽい感じがします。まぁ、その企画意図はわかりますけどね。

僕も舞台で早乙女太一の殺陣見たことあるんですけど、まー、美しい。「美しい」ってのが実にしっくり来るほどの美しい殺陣でした。

僕が見たのは二刀流でね。まぁ、殺陣ってのは、一種ダンス的なところもあると思うんですけど、それこそ本当の舞ってる感じ。

そりゃ、是非ともテレビで多くの人に彼の殺陣を見てもらいたい、ってのは関係者だったら思って当然でしょうね。

ちなみに、ブルース・リーは社交ダンスの名手だったそうです。やはり殺陣はダンスとの共通項があるのかもしれません。

で、今回のドラマでの、その早乙女太一の殺陣なんですけど、早乙女太一なのに得物が刀じゃなく「鞘」なんですねw

鞘って何だよ!w 早乙女太一だぞ!

ま、そういった意味では捻ってますねー。さすが中島かずき

ただねー、そこは早乙女太一。鞘でもカッコいい!

いやもう、さすがですね。

そんな感じで、殺陣シーンがいっぱい出てきます。第一話は冒頭、そしてクライマックスと、二度も殺陣のシーンがありました。

しかも敵は佐野岳! めちゃめちゃイケメンで殺陣もすごい。なんでも、歴代ライダーでっはNo.1の運動神経の持ち主との呼び声も高いです。クライマックスの殺陣は最高に盛り上がりましたねぇ。いや、マジでカッコ良かった!

そして三話の女刑事役の人のアクションもなかなか。調べてみたら空手家でもあるらしいですね。三話では、敵役の人も殺陣すごかったです。

三話まで観た!

ストーリーとしては、「穢れ刃」というのがありまして、人の心に巣食う負の感情をエネルギーとして現前化する刀らしいんですね。そして、心に負の感情がたまった人を、多分食い尽くして乗っ取ってしまうらしいんです。多分、こういう感じで合ってると思うんですよね。

で、その「穢れ刃」を特別な鞘に収めることで、穢れを祓う。但し、乗っ取られた人は刀が既に本体となっているために、祓われた後は消えてしまう、ということになってしまいます。

また、乗っ取られた人の体や、穢れ刃に斬られた人からは炭のようなものが浮遊してきます。そしてこの炭のようなものが見える人は限られていて、今回狂言回し的な立場にいる新聞記者の女の子(深川麻衣)は、それが見えてしまい、持ち前の好奇心や記者としての使命感から、どんどん首を突っ込んでいってしまうという、そんな話です。

当然の如く物語の最初は謎だらけの「穢れ刃」なんですけど、今三話まで観て、徐々にどういうものか、そして何が問題になっているのか、明らかになってきました。

「穢れ刃」は、もう何百年も前からあって、そしてそれを取り締まる組織も同じくらいの歴史がある。だから、国家の秘密事項なんでしょうね。先の新聞記者が記事にしても、簡単に潰されてしまいます。それくらいの権力を持っているらしいです。

で、三話では意識高い系の女刑事(武田梨奈)が、封刃師の存在に納得がいかず、単独で調査に乗り出します。

当然のように新聞記者の女の子の元に辿り着き、同じような境遇(上から調査を潰された)に呼応したか、二人で調査を進めることになります。

ここらへん、主人公側(封刃師側)からの視点で見ると「空気を読まず、しゃしゃり出て仕事の邪魔をする」という感じにもなっているんですが、逆に閉塞した状況を打破できる気概があるのは女性しかいない、という風にも見ることができるかな、と。

そしてこの女刑事、妹と二人暮らしらしく、何やら過去にも危険な目に遭った模様。しかし、まさかのこの女刑事が穢れ刃の餌食に。

実は刃で斬られたのは妹の方なんですよね。だから、妹の方が穢れ刃になってしまうのではないかと思ったら、そっちか!と意表を突かれまくりました。ちょっと中島節が出てきましたね(さっきと言ってること違いますが)。

そして、二話のラストでも描かれたように、どうも穢れ刃を量産している輩がいるようです。この女刑事もその輩の被害に遭ってしまいました。

これだけ穢れ刃が出てくることは過去なかった、という感じなんですね。

中二病

そして、穢れ刃を封じる毎に早乙女太一の左手の痣が増えてきて、その手を抑えて苦しむ、というのが中二感満載で良いですねぇ。こう、苦しみながら手を抑えるんですね。くぁー! 中二病!w 中島節!w

あと、早乙女太一と相棒の関係がまたいいですね。

この相棒、いずれは太一を殺すことになっているらしいんです。その感じがね、なんか、いいですよね。宿命的な感じが。そして、やっぱりちょっと中二病的な感じが。

ちなみにこの相棒、封刃師のアジトである骨董屋の店主(橋本じゅん)の息子なんです。やはり何百年も続く封刃師、世襲制らしいですね。

この相棒が女刑事が封刃師に納得しないことに対して言うんですね。今の社会基盤なんてたかだか明治にできたものでしょ?その前から穢れ刃はあるし、それを取り締まる者もいた、と諭すんです。

今の社会はそう古いものではない。だから、危ういところや、足りないところもあるんだよ、という、そんな中島かずきの考えを表しているよう、というと勘ぐりすぎですかね。

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