昨日、第9回オーバーラップ文庫大賞(第1ターン)の一次通過者の発表がありまして。
一次受かっておりまして。
よっしゃあああああ!!!!!
いやー、前の記事でも言ったけど、個人的に非常に重要視している賞で、「応募だけは必ずしよう」と目標にしている賞でもあるので、これは非常に嬉しいです。
なぜ自分が落とされたのか知りたい
と、言いつつ、なぜ重要視しているかの理由と照らし合わせてみると、ひょっとしたら一次通過してもしなくても、それほど大きな差はないのではないか、ということも言えなくもないような気がしないでもないけど、そりゃ通過したいですよ、ええ。
だってそうでしょう? やるからには勝ちたいじゃないですか。
じゃあ、なんでこのオーバーラップ文庫大賞を重要視しているかというと、たとえ一次で落ちたとしても、評価シートをもらえるからです。
やはりですねー、結構一次で落とされる期間が長かったんですね、僕は。
で、その時毎度思っていた。
「なんで俺は一次にすら引っかからなかったのだろう?」
で、そういう時見てしまうのが、文学賞応募指南サイトです。こういうサイトもね、参考になったりならなかったり。
やはり5年、いや3年、いやいや1年違っただけで情勢は全く変わってしまうのが現代ですからね。文学賞もまた然り。その文学賞応募指南サイトの記事が何年か前のだったら、役に立たない場合もまぁまぁあります。
で、よくあったのが「一次で落ちるような作品はそもそも小説としての体を成していない」と物知り顔でバッサリいく俺様系のサイトです。
でも、自分の一次で落ちた作品を読み返してみて、面白いかどうかは別として(←)、小説の体を成していないということはないと思ったんですよね(実際その後、その一次で落ちた作品を別の賞に出したら一次通過した、なんてこともありました)。
他に原因があるはずだ。
そんな風に思いました。でも、特にこれといって思い当たりません。思い当たったら、とっくに直しています。
友達に聞いてみる、という手もありましますが、恥ずかしくって見せられない。何より、なんか生意気なこと言われたら「じゃあ、おめぇ書いてみろよ」と流血沙汰になることは火を見るよりも明らか(なりませんが)。
そんな時、いくつかの応募要項で目にしたのが「評価シート」。これは素晴らしい、と思いもしましたが、大抵の場合は条件があります。
一次通過者に限り。
だからヨォー。その一次に通過しねぇから評価書見てぇンだろうがヨォー。
そんな風に思いました。
しかししかし、更に色々とラノベ系の文学賞を調べてみると、応募者全員に評価シート送付、もしくは希望者全員に送付という賞があるじゃあないですか!
応募者全員。
なんて美しい響きでしょう。昔のアニメージュやヤングジャンプのようです(今もやるのかな?)。
その男気溢れる文学賞の一つが、このオーバーラップ文庫大賞なのです。
とはいえ、やはり応募したからには通過したい。今回、その願いが叶って本当に嬉しい次第です。
評価シートが極丁寧
で、早速今日ですね、評価シートが登録した「マイページ」にアップされていたので、一も二もなく見てみました。
これですよ、これこれ。
で、僕がオーバーラップを殊の外重要視する理由その2がここから始まるわけです。
それは何かと申しますと、僕が評価シートをいただいた賞の中で、一番丁寧に評価してくださっているのです。
かなり仔細に応募作品を読んでいただいている印象で、良い点悪い点のアドバイスも、非常に文字数多く、事細かに評価してくださっています。
しかも、その評価に非常に合点がいくというか、納得いくというか、勉強になるんですね。
これは、一次で落ちたとしても、絶対に応募だけはしたいですよ。
ただまぁ、こうやって仔細に評価していただける背景には、応募数の少なさ、というのが関係しているかもしれません。
応募数が少ないから、応募作品を読むにも時間的余裕が(他の賞の編集者に比べて)ある。評価シートを書くにも時間的余裕がある。
そこは、応募者の少ない後発レーベルの特徴を逆手に取った、非常に賢い戦略だとも思うのですが…今回の応募者数を見ると、若干心配になります。
応募総数半減
というのも、今回の応募総数、167作品。GAの一次通過者数よりもはるかに少ないです。
前回、僕が応募した時(第8回第2ターン)は324の応募作品がありました。だから今回、ほぼ半数ですよね。
ちょっと、賞の存続が気になってしまうような数字です…。
ただ、理由は全くないわけじゃないとは思います。
と言うのも、応募時期をこの第9回からズラしたんですよね。
前回までは第1ターンは8月、第2ターンは2月が締め切りでした。ところが今回になって第1ターンの締め切りは6月に変更となりました。
この二ヶ月早まったというのが、応募者にとってはネックになってしまったのではないか、という予測もできると思います。
とはいえ、さすがに半減というのはなかなかインパクトでかいので、個人的にはなんとかこの賞が存続して欲しいなぁ、と切に願うばかりです。