ロド日記

azzurri日記

僕がお金を支払ってもいないものに対して言いたい放題言わせてもらおう、という割と身勝手なブログです。

『BUMP OF CHICKEN Studio Live Silver Jubilee』は配信ライヴの新しい形?!

f:id:azzurri10:20211115182838j:plain


昨日、楽しみにしていたBUMPの配信ライヴを観まして。

いやー、最高でしたね。

何でも、四人揃ってのライヴは実に2年振りだそうで。

待ちに待ったBUMPのライヴ。

しかもYouTubeでのフリーライヴ。

これは観ないわけにはいきません。

ただ、以前の、まだ若かりし日の藤くんなら、絶対にOKしなかったでしょうね。

ライヴは現場に行って、体感して、バンドと一緒に作り上げるものだ、という信念があったみたいです。

信念そのものは変わってはいないと思いますが、若い人って頑ななところがありますからね。御多分に漏れず、藤くんもそんな、トンガった若者でした。

今は歳も取り、周囲の事情、何よりファンの事情も理解し、柔軟な対応を見せるようになったと思います。

 

配信ライヴの新しい形

今回、スタジオライヴということで、通常のステージとは違い、四人向かい合わせというフォーメーション。

たまにニュースなどで他のアーティストが配信ライヴをやってる時の映像が流れたりするのですが、多くの場合、観客がいない中、観客がいる体でやっています。

でも、それって、実際には観客の前でやってるわけではない、観客はいないので、何か変な感じになってしまってるんですよね。

でも、こうして始めから「観客がいない」という事実を受け止め、自分たちだけで音を鳴らす、というスタンスを見たら、それがすごく自然な感じを受けました。

普段のライヴでは絶対に見られないフォーメーション。バンドの各メンバーがお互いを見て演奏をする。

なんだかすごく音楽を楽しんでいる感じが、むしろします。

そして、その感じが、高校生バンドが大人になり、今もガレージで自分たちが楽しむために演奏している、といった風情もあり、特にBUMPには合っていたように思えます。

その一方、藤くんのライヴ中の言葉は通常のBUMPライヴと何ら変わりなく、それが「ライヴ感」を生み出してもいました。

ここらへんのライヴ捌きとでも言いましょうか、藤くんは本当に上手いし、頭の良さすら感じます。

周りに人がいないことを想定し、かつライヴ感がある。

今後の配信ライヴの新しい指針となる形のように感じました。

フォーピース

そんなガレージっぽさもある見た感じだったのですが、音の方は純粋な4ピースではなく、同期は走らせていたものでした。

ただ、そこもまた最近のBUMPのライヴの形ではあるのですが。

でも、やっぱり僕が求めるBUMPのライヴの形は、純粋に四人だけで鳴らすフォーピースのバンドなので、そこはちょっと、若干、ほんとに若干なんですけど、思うところはあります。

しかしながら、今回、最後の曲だけは純粋なフォーピースだったと思うんですよね(違ったらごめんなさい)。

「あ、これ四人だけで音出してる!」と思うと、やっぱり嬉しかったですね。そういや、ドームのコンサートでも、メインステージとは反対側のアリーナの一番奥の方にステージが設えてあって、そこでライヴハウスばりのフォーピースの演奏を聴かせてくれたんですよね。

やっぱりBUMPの音楽も進化して、同期を走らせるようになったけど、こうやってライヴの中でフォーピースのコーナーを設けるのも、BUMPのこだわりというか、やっぱり四人で出す音がBUMPなんだ、という思いが、あるような気がします。

azzurri.hatenablog.com

おかえり、チャマ!

そして、四人だけ、と言えば、チャマが戻ってきてくれて嬉しかった!

やっぱりこのバンドにはチャマのベースが必要です。

そしてそのチャマ、途中「Small world」の冒頭でアコギを取り出したんです。

まさかのチャマのアコギでびっくりしました。

そして藤くんと向かい合って演奏。一旦アコギを引き終わると、藤くんがグーでチャマの体を押したんですけど、この感じが非常にBUMPっぽい!

やっぱり、このバンドって、幼稚園の頃から一緒だっただけあって、その同級生感というか、そういうのも魅力の一つなんですよね。

以前、ラジオで藤くんが「ファンの人は僕らの四人の物語も見てる」と言っていました。やはり本人たちにも、そういう意識はあるようです。ただもちろん、多分に自然に振る舞って、その延長線上な感じはするのですが。

あと演奏と言えば、やはりヒロのギターが年々上手くなっている!

いや、ヒロ左利きなのに右で弾いてるんですよね。でも、猛練習して今じゃ普通に弾いてる。大したもんだな、と素直に思います。

そして秀ちゃんは叩いている時、じッとメンバー、特に藤くんを見てたんですよね。これがまた良い。

以前、リズムに一番敏感なのはボーカルだと思う、と発言してたんです。だからか、常に藤くんの様子を観察しているのかもしれないですよね。

しかも今回、四人向かい合わせなので、余計にそういう傾向は強かったのかもしれないし、逆に秀ちゃん的にはやりやすい面もあったのかもしれない。

ドラムが他のメンバーを観察する、というのは、ちょっと意味合いは違うけど、シェイスタジアムにおけるリンゴを彷彿とさせましたねー。

azzurri.hatenablog.com

濃い30分!

ちなみにセトリは以下の通り。

1.アカシア
2.Hello, world!
3.Flare
4.Small world
5.サザンクロス

「アカシア」(ポケモンスペシャルミュージックビデオ「GOTCHA!」テーマソング)、「Hello, world!」(TVアニメ「血界戦線」OP)、「Small world」(劇場用アニメ「すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」主題歌)と、5曲中3曲がアニメ関連の曲。

アニメ好きの僕としては、「BUMPアニメライヴ」といった趣で非常に美味しかったです。

そして選曲全体を見渡しても、藤くんがライヴ中に言っていた「今のBUMP」という感じ。

ただ、2時間くらいのライヴか、と思っていたけど、30分で終了。

ちょっと残念だったけど、却って良かったかもしれません。配信ライヴは30分くらいでサクッと終わった方が、なんとなく丁度良いような印象もありました。

とにかく、非常に中身の濃い5曲、30分であったと思います。

そしてライヴが終わり、帰る四人のざっくばらんな感じがですね、これまた良かったw

笑いながら、それこそ、放課後にガレージで音鳴らして、今日も楽しかったな、って言って帰ってく感じ。

らしいな、と。

藤くんなんかはポケットに手ェ突っ込んで帰っていきましたからね。

そして、彼らが帰っていく、その足元の床を見たら、どうも幕張メッセらしい。

その後BUMPの公式インスタを見てみると、この日の様子は次のシングルの初回特典に映像作品としてノーカットで入るらしいことが判明。

アーカイブも残さず、ただの一回こっきりの、それこそ「ライヴ」かと思っていたので、素直に嬉しかった。良いライヴだったし。

まぁ、一回こっきりだったら、それはそれで、その一回性が良かったのかもしれませんが。

そして、来年2月には有観客ライヴも開催されるそうで、場所は幕張メッセ! やっぱりあの床はそういうことだったか!

シングル特典、後のライヴを見越してのプロモーションだったんですね。

あと、チャマが戻ってきたことの「練習」というか、ワンクッションというか、お披露目というか。

ああいうことがあってのいきなりの観客の前というのは、やはり難しかったような気もします。

やっぱ色々とよく考えてるなぁ。やっぱ、BUMPにはどこかクレバーな印象があって、そういうところも、すごく惹かれるところなんですよね。