MLBオールスターゲーム、面白かったですねー。
何が面白いって、そりゃもちろん、先ずは大谷でしょお!
あとは、やはりオールスターなので、綺羅星のようなスターが目白押し!
ゲレーロJr、タティスJr、マチャード、ジャッジ、そして俺の好きなアレナドとソトもいます。
ただやはり、ダルビッシュの欠場は痛かったですねー。彼が出ていれば(少なくとも日本人的には)もっと盛り上がっていたと思います。
あとは、菊池が体調不良で登板できなかったのも痛かったー。
大谷、ダル、菊池の三人が揃い踏みしたら、それはもうホントに楽しかったでしょうねー。
ホームランダービー
日本人初出場!
ホームランダービーに出場する初の日本人選手となった大谷。ここでも初の選手となりました。ホント、今回のオールスターは大谷祭りとなりましたね。
ただ、日本人の出場という点では、イチローが毎年のように打診されてたみたいですね。オールスターに出場しなかったマーリンズ時代に打診はあったそうです。
これは見てみたかったですけどねー。
ボンズ曰く、「イチローは基本的にはホームランバッター」。
そして、ダービーに出場したら「余裕で優勝」とも。
ボンズが言ってるんだからそうなんでしょう。だってボンズなんですから。MLBの通算本塁打記録とシーズン本塁打記録を持ってるボンズなんですから。
東京ドーム天井対決!
で、大谷の対戦相手は日米野球でドームの天井に打球を当てたソト。
これ僕、観に行きましたからね。しかもバックネット裏の4階席で。天井に割かし近いところで。
びっくりしたー、あれ。
それ以来、ソトのファンになりました。
そんなわけで、個人的に非常に思い入れのある対決となっていたので、非常に楽しみでしたねー。
そしてソトはこの日、多分最長不倒飛距離だったと思います。さすがドーム天井男!
そういや、大谷もドームの天井の「中に入れて」ましたね。すっげー…。
そういった意味では「ドーム天井対決」! すげーな、メジャーのホームランダービーって。
激戦! 大谷vsソト!
で、対決の方は、ソトは背番号と同じ22本。他のラウンドに比べて、それほど多くはなかったんですけど、一方の大谷が絶不調。
まるで打球が上がらず、上がらないどころかゴロになってしまう。
こんな大谷は見たことない。緊張からか、直前練習のしすぎか。
どうなることかと思ったんですけど、しかし、そこはさすが大谷。
持ち時間も後半に入ると、ホームランが出始めました。出始めると、次々と柵越えを連発。そして、最後の最後、ギリギリで追いつくという超展開!
やっぱ魅せるなぁ。持ってる。でも、肩で息をしていましたね。こんな大谷を見るのも初めて。
まさかの30秒の延長戦。しかし、ここでも大谷は最初はなかなか柵を越えない。しかし、ここでもやはり出始めるとポンポンとスタンド奥底にまで飛ばす大飛球を連発。
ただこれは、大谷だけの傾向ではなく、出場したほとんどの打者こんな感じでしたねー。感覚を掴むとそこからは止まらないというか。
そして、なんとなんと、延長戦でも最後の最後に追いついて、更なる延長戦へ!
もう、会場は大盛り上がり! ボルテージはこの日最高潮でしたね。
ここからは3回のスイングで何本ホームランが打てるか、という対戦へ。
そして先攻のソトがまさかの3本連発!
これでプレッシャーのかかる場面となってしまった大谷は、初球を引っ張ってゴロ。
勝者はソトとなりました。
いやーでも、めちゃくちゃ盛り上がった。この日一番の盛り上がりでしたよ。
優勝はアロンゾ
ちなみに優勝はメッツのアロンゾ。ホームランダービーだけの出場だったんですけど、なんだかホームラン競争でのホームランの打ち方を知ってる感じ。
見事2連覇を達成し、トロフィーの授与があったのですが、プレゼンターはなんと、史上初の2連覇を達成したケン・グリフィーJr! ちなみにこの日もカメラ撮ってました。イチローの引退試合の時もカメラマン席で写真撮ってたなぁ。
そして、調べたらこのアロンゾ、新人で53本というメジャー記録を三年前に打ち立てたすげえホームランバッターでした! 恥ずかしながら知らなかった…。
オールスター戦
ゲレーロJrは親父そっくり
MVPはゲレーロJrでしたねー。大谷が凡退して、そのすぐ次に超特大のホームラン! これには焦った。
なんでも、143メートル飛んでいたらしいですね。
すげーなー。
そういや、このホームランがスローで再生された時、やっぱ親父のウラディミール・ゲレーロに打撃フォームそっくりだなぁ、って思いました。やはり親子ですねー。
ちなみに、ゲレーロも2006年のオールスターでホームランを放っています。これで親子でオールスターでホームランを打ったわけか。
メジャーは親子鷹が多いですね。
タティスJrもそうだし、やっぱ元祖はケン・グリフィーJrかな。あとバリー・ボンズも二世なんですよね。
なんで日本には親子鷹がいないんだろ?
やっぱ、プロアマ協定みたいなのが悪いんだろうな。
Jリーグみたいに組織が一元化されるのが、本来の形なんでしょうけどね。
クアーズフィールドは日本人選手ゆかりの地?!
今年のオールスターはロッキーズの本拠地であるクアーズフィールド。
野茂英雄が最初のノーヒットノーランを達成した球場でもあります。
標高が1,600メートルと高地にあり、気圧が低く、打球が飛びやすいのでバッターズパークとも言われています。
そこでのノーヒッターはワールドシリーズでの完全試合と同じくらい価値がある、と言われていて、野茂が史上唯一のクアーズフィールドでのノーヒッターとなっています。
今年惜しかったんですけどね。ヘルマン・マルケスが8回終わってノーヒット。9回先頭バッターに打たれて惜しくも達成ならず。でも、わずか92球で完封してマダックス(100球未満の完封勝利)だったんですよね。
あと、イチローがメジャ通算3000本安打を放った球場でもあります。
また、松坂大輔がワールドシリーズ日本人初の先発登板、しかも初勝利を果たしたのも、このクアーズフィールドでした。
そして今年は大谷がオールスター史上初の野手・投手両方での出場となりました。
日本人的には非常にゆかりのある球場ですよね。
ノーラン・アレナド凱旋
で、このクアーズフィールドはロッキーズの本拠地。
ロッキーズのスター選手と言えば、去年まではノーラン・アレナドだったんですけど、契約がこじれて今年からカージナルスへ移籍となりました。
そのアレナドは前半戦活躍して、見事オールスター選出。
当初はアトランタで開催される予定だったのですが、まぁ人種問題があって、制裁処置としてアトランタでは行われず、代わりにクアーズフィールドでの開催となりました。
といういことは、アレナドにとっては去年まで本拠地にしていた球場に凱旋となったわけです。
これまたドラマティックな展開ですよね。
で、そのアレナド。第一打席で大歓声! やっぱり愛されていたんだなぁ。まぁ、移籍の仕方が、どうも球団側に問題があったらしいですからね。ファンとしてはたまったものではなかったでしょう。
しかも、この時のアレナドと対峙していたのが大谷、というのもまた嬉しい話。しかも大谷、この「セレモニー」のために、マウントを外して時間を作っていたそうなので。っくぅー! イケメン。
そうそう。イケメンといえば、やはりこのアレナド。やっぱカッコええー! ひょっとしたらメジャーで一番のイケメンかもしれません。なんか、ハリウッドスターみてぇだもん。
そんな感じでアレナドは、強打、好守、イケメンという僕の大好きな選手なので、大谷との対戦は非常に心待ちにしていました。
大谷はアレナドにこの日最速の161.3km/hを投げ込むもファール! すげえな大谷! すげえなアレナド!
大谷は速球に変化球を織り交ぜるも、アレナドも粘る。
そして最後は、外角の変化球に手を出したアレナドがサードゴロに倒れました。
残念ながらアレナドは、その後の打席も内野ゴロに終わり、二打席ノーヒットで快音は聞かれませんでした。
しかし、守備では軽快なグラブさばきを見せ(ベアハンドも披露したのですが、これは内野安打を許してしまいました)、名手っぷりを見せつけたのでした。
タティスJrとの三遊間コンビは華やかでしたねぇ。マジで世界一華のある三遊間ではないでしょうか。
シフトってどうなの?
ただねー、今回のオールスター、各打者ごとにシフト引いてたんですよ。
それってどうなの?
そんな姑息な手段使わないで(俺にはそう見える)、正々堂々勝負すればいいのに。
まぁ、確かに効果的ではあると思いますよ。痛烈な当たりをことごとく防いでいたりしましたから。
でも、逆に当たり損ないがコロコロと外野に抜けて行ったりして…。
なんか、間違いのような気がするw 爽快感がないんですよねー。良い当たりがアウトで、当たり損ないがヒット。うーん、微妙。
それに、レギュラーシーズンでも見るんだけど、ノーアウト、もしくはワンアウト三塁でもシフト引いてやがって、シフトの逆、例えば三塁線にバント転がされて余裕で一転とかw
その時の野手の表情が「あ!」とか焦ってて…。
当り前だろう、ボケエ!www
なんだか、シフトって、割にマヌケですよね。
ユニホーム
今年から、各リーグの統一のユニフォームとなりました。
それまでは、各所属球団のユニフォーム着てたんですけどね。
でも、この統一ユニフォームが…ださいw
ア・リーグはまだマシだったんですよ。ネイビーのユニフォームで、後半は割と見慣れてきました。
でも、ホームのナ・リーグが全身白で、なんか、しまりがない感じw
大谷がア・リーグで良かったw
これは次回からはやめてもらいたいなぁ。
各所属球団のユニフォームの方が、なんか「オールスター」って感じで好きですねぇ。
大谷祭
主役大谷
しかし、何と言っても今回のオールスターの真の主役、真打はもう、どうしようもなく大谷でしょう!
MVPじゃなくても、ここまで盛り上げたのは大谷だと思います。
実際、ピッチングでは一回をパーフェクトに抑え、この日出た投手の中で多分最速の161.3km/hを計測したし、勝ち投手のオマケ付き(オールスターにおいて勝利投手ってのはそんなに意味のあるものではないですからね。だからオマケ。でも嬉しい)。
バッティングはね、残念ながら二打席ノーヒットだったけど、やっぱりホームランダービーの疲れが残ってたのかな。
ちなみに、ダービーに出た選手は全員ノーヒット。ソトは二打席2四球でしたが。
で、辞退したゲレーロJrはMVP。
やっぱり影響ありますよね。
で、今回「大谷VS」ってのも楽しみの一つでしたね。
先ずは初回。一番打者の大谷は、いきなりのマックス・シャーザーとの対戦。
割と良い当たりながらも、シフトの正面(シフトやめろよ)。セカンドゴロでした。
ちなみにシャーザーはダルビッシュが欠場のために追加招集されたそうです。追加招集なのに先発を勤めるとは、やはり実績がモノを言ったのでしょう。
でも逆にダルビッシュが出ていれば…。ひょっとしたら大谷とのいきなりの対戦があったかもしれません。
日ハム11番190cmオーバー対決!
これはこれで観たかったですねぇ。
そして、ピッチャー大谷は、いきなりのタティスJrとの対決!
これまた大注目に対決。タティスはレフトに良い感じでフライを打ち上げます。そして、なんせクアーズフィールドです。ボールがよく伸びます。しかしレフトフライ。
そして、俺大注目の三番アレナドとの対戦は前述した通り、大谷に軍配が上がりました。
苗字が守備位置?!
それにしても、やっぱりすごいですよね。投手と野手の両方で出るってんだから。
というよりおかしいw
ピッチャー大谷で、指名打者大谷。
おかしくない?w
ラインナップに書くのは、わざわざ「大谷(指)」じゃなくて、「大谷(投)」でいいじゃん、とも思うのですが(^^;;
まぁ、両方すごいんなら両方出れるようにルールの方を変えちゃおう、ってことあんでしょうね。度量が広いというか、MLB機構の方もさすがですね。
それで公式のパンフレットに掲載された大谷の守備位置が「ohtani」というね。
すごいな!
苗字が守備位置か!
でもMLBって名前を公式にするのって好きな印象。
例えば100球未満で完封したら、グレッグ・マダックスから取って「マダックス」とか。
他には…特に思い浮かびませんが。
そんな感じで両方ともすごいって、どんだけだ、って思いますけどね。
投げては100マイル、打っては140メートルって、ちょっと言ってる意味がわかりません。
二刀流は栗山監督がはじめた
でも、大谷の方も最初は両方やるとは思ってなかったんじゃないかなあ。
多分、最初に二刀流という構想を打ち出したのは日ハムの栗山監督だったと思うんですよね。
それを思うと、栗山監督の功績は、ひょっとしたら大谷本人以上に大きいかもしれません。
やっぱ、最初に発想した人ってすごいですよね。
歴代の二刀流
投手と野手の両方すごい、て実は過去にも結構いたんですよね。
古くは堀内恒夫(3打席連続ホームランを打ったことがある)、ちょっと前では桑田真澄、松坂大輔もバッティングは評価されていました。
また、最近のMLBでは「防御率0の男」ことメッツのテグロムが一頃打率4割台をキープしていました。
他にも、金田正一は大谷が登場するまでは投手最多の36本塁打を放ってます。
江夏は史上唯一延長戦のノーヒットノーランを達成した時に自身のサヨナラホームランで決着をつけてるし、オールスターの9連続奪三振の時はホームランも打っています。
結構いるんですよね。
だから、今後は二刀流というのは、多く出てくるかもしれません。
ただ、大谷ほどピッチングでもバッティングでも一番、っていうほどのインパクトを与える選手が出てくるかというと、それは甚だ疑問です。
原点にして最高峰。それが大谷になるような気がします。
ホント、夢の選手ですよね。